++スペイン・ウィーン美術旅行記 2001


旅行中いつも3人いっしょに行動していたけど、バルセロナの地理はわかるし、3人行きたい所が違ってきたので、旅の後半ちょっと別行動をとることになった。私は、以前バルセロナに来た時にいけなかった所で絶対に行きたかった所・カタルーニャ美術館・バルセロナ現代美術館・そして好きな画家のひとりのタピエス美術館!集合時間を決めての別行動だったので、サクサク行動!でも、カタルーニャ美術館へ行く時、エスパーニャ駅からスペイン広場、マリア・クリスティーナ通りをまっすぐ行けばすぐたどりつけるのに、なんかプジョーのイベントやってて、柵ができてて入れないの!!仕方なくすごい大回りをしてんけど、めちゃ時間ロス!!さらに悔しいことにカタルーニャ美術館すごく良かったの!!!もっとゆっくり見たかった・・・。くっそ〜プジョーめ!

・・カタルーニャ美術館/Museu d'art de Ctalunya

1929年の万国博覧会のパビリオンとして建設された建物を改装し、1934年にオープンした美術館。開館直前にここを訪れたピカソは「西洋美術の根源を理解しようとする者にとっては、きわめて本質的で貴重な教えを示す。」と絶賛したらしい。
中世、東方的な色彩の強かったスペインは大胆な装飾と色彩対比を特徴とするモサラベ美術の影響もあってか、カタルーニャ地方独特のロマネスク美術が栄えた。そのカタルーニャ ロマネスク様式の教会壁画などのコレクションが充実しており、壁画は実際に教会にあった形状と同じように復元、展示されてある。ピレネー山脈の谷間、世界遺産に登録されているボイ渓谷の中の8つの教会のひとつサン・クレメン教会の壁画「全能者キリスト」は、ここにあり必見。

ここはマジでスゴイ良かったです!時間がなくてじっくり見れなかったのが非常に悔やまれる。また来た時には1日中ここで過ごしたい!と思うくらいよかったです。色彩や構図、そしてオリエンタルな雰囲気の天使たちの絵や壁画の展示室の空間もステキでした。


・・ピカソ美術館/Museu Picasso

ゴシック地区の旧市街の入り組んだところの一画に1963年オープンしたピカソ美術館。建物もゴシック様式の貴族の屋敷を改装したものらしい。ピカソの初期と晩年の作品を多く所蔵している。初期の代表作では「アルルカン/Arlequin」「科学と慈愛/Ciencia y Caridad」など。晩年の代表作は「ラス・メニナス/Las Meninas」「鳩/Los Pinchones」の連作などがある。
青の時代の作品も所蔵。
ベラスケスの作品からインスピレーションを得た「ラス・メニナス」。あまり好きじゃないけど、連作の過程がとてもおもしろかった。私は「鳩」の連作と青の時代の作品がよかった。「母と子」もすごくよかった。ソフィアではピカソの作品の多さに圧倒されたけど、ここではピカソのデッサン力に凄すぎる・・と思った。「科学と慈愛」を16歳で描いたとは・・・。
ピカソ美術館のパンフ。入場すると青いマークのシールを見えるところに張ります。→
この美術館は狭い路地とか多いのでスリ・ひったくりなどに気をつけてくださいね。
見たあとに「クワトロ・ガッツ/4gats」というピカソも通ったという昔芸術家の溜り場だったレストランへランチに行きました。

なんだか ピカソ美術館と名のつく美術館はここバルセロナとマラガ、パリにもあります。マラガの美術館は2003年にできたみたいです。残念!

・・ミロ美術館/Fundacio Joan Miro

バルセロナが一望できるモンジュイックの丘に立つミロが私財を投じて造らせた美術館。正式名称はホアン・ミロ財団現代芸術研究センター。ミロの狙いは自作を展示することよりも、ここを現代美術の研究所として次世代のアーティストを育てることにあった。入口近くには企画展示室がある。明るくて開放的でなかなか見やすい美術館でした。私が生まれた年にできた美術館です。

初めてここに来た時は、フニクラが動いてなくてモンジュイックの丘をみんなで登ったよ。

・・バルセロナ現代美術館/Museu d'Art Contemporani de Barcelona(MACBA)

1995年にオープンしたガラス張りで近代的な外観の美術館。ゴシック地区の古い町並みの中から突如こういうのが現れるとなんだかびっくりする。頭文字をつなぎあわせたMACBA(マクバ)の愛称でよばれる。主に現代の作家の作品を展示していて、ミロ、タピエス、キース・ヘリングなどの作品があった。スペインの現代美術の作家の作品もあり、行った時はリチャード・ハミルトンが誰かと(名前忘れた)コラボレートした作品があった。D・ロスとか。企画展示してた平面の作家(これも名前忘れた)がすごく面白くて、かなり真剣に見入ってしまった。勉強になったし、自分の制作意欲をかなりかき立てられた。

美術館前の広いスペースでスケーターの若者が集ってたのは日本と変わらないな〜と思った。

・・近代美術館/Museu d'art modern

1945年にオープン。シウタデリャ公園内にある。建物自体は18世紀に造られたもので、元々武器庫だったらしい。19世紀初頭から現代のカタル−ニヤ人やカタルーニャで活躍した芸術家の作品を展示している。ガウディ、タピエス、ダリ、ラモン・カサスなど。ここは、ルータ・デル・モデルニスメに入ってます。でもフリーの日だったので無料でした。オルガ・・・なんとかっていう人の家具がかっこよかった。ビアズリー?ってぽくて。
画像はクワトロ・ガッツに飾ってあるラモン・カサスの作品です。この美術館で所蔵されてるらしいけど、この日はどこかに貸し出しされてて見れなかった。

・・アントニ・タピエス美術館/Fundacio Antoni Tapies

バルセロナが誇る現代美術の鬼才アントニ・タピエス!大きくて大胆な作品が私大好き!この美術館はモデルニスメの旗手、ドメネク・イ・モンタネールの作品。すごいかっこいい建物です。屋上のハリガネが特徴。私は、ガウディよりもモンタネールの建築の方が好き。 ここのショップで私の敬愛するキーファーの画集をゲットしました。タピエスの作品以外にもいろんな現代美術の作品を企画展示していておもしろかった。
また何のイベントかしりませんが、A4くらいの紙に絵を描いて渡すと、25ptsもらえて特別の自販機で花の種を買えるというもの。25ptsも昔のコインでその自販機専用のもの。世界中に花を増やそうという企画のものかな?(推測)で、アキと二人で絵を描いて交換したけど、記念にそのコインは使わずもらってきました。


描いた作品をこんな感じに吊るしてくれる。

 

キュビズム/Cubisme

1907〜14年頃にピカソとブラックが創始、展開した革命的な美術とその運動。伝統的な遠近法や肉付け法、固定した一視点から対象を見る不自然さを問いなおし、絵画の二元的平面性に即した新しい絵画的構造を求めた。セザンヌ的キュビズム、分析的キュビズム、総合的キュビズムなどに段階区分される。
キュビズムの出発点ともいえるピカソの作品「アヴィニヨンの娘たち」は、黒人彫刻や古代イベリア美術などの原始芸術の影響による大胆な形態とセザンヌに学んだ知的構成がひとつになって実現されている。キュビズムの名称は1908年に発表したブラックのレスタックの風景をマティスや評論家ヴォークセルが、立方体(キューブ)の集まりに例えたことに由来している。この二人の画家が対象を解体して画面で再構成するという思いきった方向に絵画を推し進めていった。しかし創始者のピカソとブラックは1916年頃にはキュビズムに終わりを告げ、ピカソは新古典主義の時代に入る。彼等にとってキュビズムは絵画表現の一通過点でしかなかったが、多くの芸術家がキュビズムの影響を受け絵画だけでなく彫刻、デザイン、建築、写真の分野にも影響を与えた。
分析的キュビズムの時期に、新聞、楽譜、トランプ、壁紙など平面的イメージを導入して、失われかけた現実との接点を取り戻す試みがなされ総合的キュビズムへと変革していった。 現実の新聞や壁紙の一部を直接画面に貼りつけるコラージュの技法が創始され、記号化や概念化、レリーフや彫刻への応用をもたらした。キュビズムの美学は、絵画のあり方を対象の再現から自律的構成へと大きく変えた。ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つといえる。

 

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