**パリ・スペイン美術旅行記 2013


2013年8月7日 ルーブル美術館・前編

パリ2日目 朝から雨でした。パリはもうひたすら一人で美術館巡り!と決めていたので、ルーブル美術館の開館より前に到着するようにアパートを出ました。さすが美の殿堂ルーブル美術館!大行列でした。そして雨。さらに8月なのにめっちゃ寒い。厚手の七分袖Tシャツにニットカーディガン、雨具として持参したウインドブレーカーにマフラー。折りたたみ傘だったのでかなり雨にぬれた。ワタシはインターネットでミュージアムパスを購入していたので先に入ることができましたが、この状態で美術館入っても大丈夫?ってくらいの湿気を持ち込んでの入館でした(苦笑)

ルーブル美術館は、コの字に3つの棟(ドゥノン翼、リシュリュー翼、シュリー翼)に分かれていて中央の広場にガラスのピラミッドがあります。そのピラミッド下がメインの入口。中に入るとドゥノン翼、リシュリュー翼、シュリー翼への入口があります。なんとなくしか下調べしてなかったワタシは圧倒的大混雑なドゥノン翼を避け、いちばん空いていたリシュリュー翼から入りました。ルーブル美術館は撮影OKなので、好きな作品や気になった作品はいくつか撮影しました。あんまりちゃんと撮れてないけど(^_^;

ドゥノン翼は、半地下階から2階までの3フロア。
リシュリュー翼は、半地下階から3階までの4フロア。
シュリー翼も、半地下階から3階までの4フロア。
リシュリュー翼から入り、まず見たのが彫刻。マルリーの中庭。

人の大きさとの対比で広さがわかりますよね。初ルーブルなので時間の使い方がわからないのと、大理石の彫刻はそんなに興味ないので、流し見。ピュジェの中庭を通り、古代オリエント美術のコルサバードの中庭へ。

キマシタ!美術好きじゃなくても知ってる「ハンムラビ法典」
「目には目を歯には歯を」で知られるハンムラビ法典です。紀元前18世紀。高さは2mほどあります。わかりにくいですが、太陽神シャマシュにハンムラビ王が王権の象徴である杖と環を授かる姿が刻まれています。楔形文字は全く読めないのでどこに何を書いてあるのかはわかりません。
「ダガン神殿の獅子」紀元前1800年頃。
ダガンとは穀物の神様のことらしいです。愛嬌のある猫だなっと思って撮影した記憶があります(笑)
「監督官エビ・イルの像」紀元前2400年頃。
アラバスター(雪花石膏)像で目は貝とラピスラズリで出来てるらしい。教科書に載ってたヤツ。
「ダレイオスの射手」紀元前500年頃。
アケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世の宮殿を飾っていた彩釉レンガ浮き彫り。
色の具合とか衣服の文様にウットリしました☆

次に見たのがリシュリュー翼3階?シュリー翼3階の絵画。まずはフランドル絵画。
ルーベンスによる24枚の連作「マリー・ド・メディシスの生涯」があるルーベンスホールへ。「フランダースの犬」の主人公ネロが最後に見たがった絵の画家ルーベンスです。
人がほぼいなくてルーベンス独り占め状態で鑑賞できました☆
ルーベンスの描く人体。肉感がふくよかすぎてそんなに好きじゃないんだけど。
ハンス・メムリンク「聖ヤコブと聖ドミニクスの間の聖母子」
同じフランドル画家なら、ヒエロニムス・ボッスやこのメムリンクが好きです。特にメムリンクが描く天使が好き。
そしてオランダ絵画。巨匠レンブラント。
レンブラント「Venus et l'Amour」
この作品、レンブラントのお誕生日にルーブル美術館がfacebookにアップしてた作品なんだけどネットで調べてもタイトルがわからなかった作品。スッキリしたのと、実際に見れたことに感動。
フェルメール「天文学者」
一時ひとりじめ出来ました。
フェルメール「レースを編む女」
2009年に来日してた作品。京都市美術館だったかな。見てないけど。

日本人に人気のオランダ画家御三家のフェルメール(私見)。その証拠にフランスに来て初めてMチャン以外の日本人に遭遇。フェルメールの作品と一緒に写真を撮ってほしいと言われました。二人に声をかけられたのですが、二人共「レースを編む女」とのツーショット希望。ワタシは「天文学者」のが好きなので、ついでに撮ってもらいましたがボケていました(ー_ー;wikiによると「天文学者」はまだ来日してないみたい。フェルメールは2000年に大阪市立美術館で見た「聖プラクセディス」がダントツで好きです。(*「天文学者」は2015年に来日。東京と京都で展覧会がありました。)

フォンテーヌブロー派「ガブリエル・デストレとその妹」
フランス絵画のフォンテーヌブロー派。妹は姉の乳首をつまみ、姉は指輪をつまんでいる。意味深すぎな絵。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「いかさま師」
ラ・トゥールの風俗画。これ左側の3人はグルで右の育ちの良さそうな青年は彼らに全て剥ぎ取られてしまう絵だそうです(苦笑)中央の目つきの悪い女は高級娼婦だとか。ラ・トゥールの時代は“賭博、ワイン、そして女が我々の魂を破滅させる”って言われてたそうです。飲む打つ買うってことね。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「大工の聖ヨセフ」
こっちは宗教画。ラ・トゥールは画面の中にろうそくなどを描き、明暗をハッキリと描いた作品がいくつかあります。これも光と闇の対比表現が神聖な印象を受ける作品。
誰の作品がわかんないけど、おてもやんなイエス(笑)
こういう面白作品を見つけるのも鑑賞のひとつデス。

鑑賞途中、窓から見た眺め。
開館してもこの大行列!!
しかも雨の中。。。

テオドール・ジェリコー「エプソムの競馬」
フランスロマン主義の画家ジェリコー。この作品、現実にはありえない馬の表現らしく、当時批判も受けたとか。でもジェリコーは愛馬家で馬のスピード感を出すためにあえてこんな表現をしたのだとか。ジェリコーが20世紀の画家だったら未来派の「鎖に繋がれた犬」みたいな表現を選んだりするのかしらん(笑)

リシュリュー翼、シュリー翼はゆっくり快適に見られました。時間の都合上、リシュリュー翼2階の工芸は諦めましたけど。そして、シュリー翼3階から2階の古代エジプト美術に降りる階段のところに、ワタシがルーブル美術館でいちばん見たい作品に出会えました。
アンゼルム・キーファー☆ワタシがいちばん好きな芸術家。 ルーブル美術館は、クールベなど写実主義以前の作品を基本的に展示しています。現代美術の常設展示はジョルジュ・ブラックが1953年に天井画を制作したのが初めてで、キーファーは二人目!見てないけどサイ・トゥオンブリーの天井画もあるみたい。ルーブル美術館に今も現役で活躍されているアーティストの作品があるってすごくないですか?!

「Danae」
「Hortus Conclusus」
「Athanor」
横たわる人物がヨガのシャヴァアサナ(屍のポーズ)だと知ってびっくり。キーファー師匠、西洋の神話や歴史だけでなく東洋にも関心があるなんて幅広すぎ。

本、ひまわり、横たわる人物。キーファー作品を読み取るのは難しいけど、ワタシは作品の存在感がとても好きで、いつまでも見ていられるのです。特に歴史あるルーブル美術館の階段ホールという空間に展示された3点のキーファー作品のハマり具合。絶妙。そんな感じでひとり悦に入って鑑賞していました。

「タペレトの碑」紀元前900~800年頃
エジプト美術の壁画。頭に円盤を頂き、隼の顔をしている太陽神・ラー・ホルアクティだそうです。円盤から光を射している表現なんだろうけど、ワタシには右の人がスペシウム光線を出しているようにしか見えなかったw

ドゥノン翼のニケが見えたとたんの今までの鑑賞が嘘みたいなものすごい人だかりでびっくりしました。
ルーブル美術館の目玉のひとつですもんねぇ。大人気。
「サモトラケのニケ」紀元前190年頃。
勝利の女神ニケを表した像でサモトラケ島で出土したのでサモトラケのニケと呼ばれます。高さは図録によると328cm。台座も含まれた高さかな?

ドゥノン翼にいわゆる有名なものが集中していたんですね。サモトラケのニケ、ミロのビーナス、モナリザ。
ここからの鑑賞は人混みとの戦いでもありました(笑)
パリ2日目ルーブル美術館・後編へ続く・・・。


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